THOUGHTS

“日新”月歩~シャーリング屋の熱い思い~

2025年5月20日

近年、地球温暖化の影響により気温の変動が激しくなり、体調不良により欠勤する社員が増加している傾向が見られます。気候の変化は避けられないものですが、それをやむを得ないとするのではなく、企業・個人の双方が健康管理の在り方を再考すべき時期に来ていると思います。

 

品質管理と健康管理は、企業活動において密接に関連しています。従業員の健康状態が良好であれば、集中力や注意力が高まり、作業ミスや労働災害のリスクが低減されます。これにより、製品やサービスの品質が維持・向上し、企業の信頼性および競争力の強化につながります。一方で、健康管理が不十分である場合、ミスや事故が増加し、品質の低下や納期遅延を招く可能性があります。このように、品質と健康は相互に補完し合い、企業の持続的成長に寄与する重要な要素といえます。

 

社員が自らの健康に主体的に取り組み、品質向上に貢献するためには、生活習慣の見直しや、バランスの取れた食事を心がけたり、十分な睡眠を心がけるために就寝前のスマホの使用を控えたりするだけでなく、メンタルヘルスの維持も大事になってきます。これは個人だけでなく企業側でも環境や相談できる窓口を設置するなどが求められています。

 

健康管理のアプリの活用で自分の健康を可視化したり、ウェアラブルデバイスを導入して心拍数や活動量のリアルタイムモニタリングを実施し体調の変化を早期に察知、適切な対応を早めに行うやり方も大変良いと思います。

定期健康診断の受診も重要で、専門医の助言もかかせません。

 

これらの取り組みを通じて、社員一人ひとりが健康管理に積極的に関与することが、業務効率の向上、ミスの減少、さらには職場環境の改善に寄与します。健康は企業の基盤であり、持続的な品質向上と企業成長を支える要素です。

 

「従業員の健康は、企業の品質力に直結する」――その意識を共有し、日々の行動に反映させることが求められます。

常務取締役