2024年3月7日

考えて行動できる人を育てよう

私自身、人を成長させるにはどうしたら良いか。判断に迷うことがよくあります。これが一番効果的だ！というのは正直分かりません。ですが私自身は、質問がきたときはなるべく最初から答えを出さずに問いかけることを意識しております。

何かの相談がきたときに、上司の立場の人は「こうやってください」「これは、このように対応して下さい」と答えを出してしまうことが多いのではないでしょうか。上司は当然、経験値も多く模範解答を持っており、その通りにやった方が間違いがないし早いでしょう。またそういう指示を出している自分に満足している人もいるのではないでしょうか。しかし、これは部下が判断を委ねる思考になってしまい、いつまで経っても判断できない人になってしまう恐れがあります。

自分の中で答えが決まっている（分かっている）としても「自分ならどうする？」と指示せず問いかける。その答えに対して自分の考えに近ければ「じゃあそれでやってみよう」明らかに違うのであれば「それは、～～という理由で違うと思う」と軌道修正していく。そういう経験を通して、決断力や責任感が養われ成長していくと思います。結果が同じところに行き着くとしても、自分で決めたという意識があるのとないのでは、その後の動きが大きく違います。

継続的に企業が成長するには、自分で考えて行動できる人。そういう人がどれだけいるかが大事な要素だと思います。相談事も、実はその相談者が答えを持っていることが多いものです。分かったような顔で「それはこうだ」なんて、的外れなことをして、部下に「相談して損した」と呆れられないために、普段から問いかけること意識していきたいものです。私自身、そんなにできていないので自戒も込めて書いております。